こんにちは。
今回は、ちょっと毛色の違うお話を書きます。心構えのような話です。
主夫なさっている方々、これからなる予定の方、みなさんそれぞれにそれまで歩んできた人生があり、何かのきっかけでおうちのお仕事をすることになったとおもいます。そして、おうちのお仕事をする、ということは配偶者の方に収入があって、それで経済的には回っていく、という方がほとんどではないかと思います。
さらに、専業主夫になる方、なった方、みなさんそれぞれその前は他のお仕事をなさっていた方がほとんどではないでしょうか。そして、自営業をなさっていて、家にいるから家事もやるよ、という方は、おそらく今回の記事はあまり関係がないと思います。
というわけで、前振りが長くなりましたが、今回は、主夫をやるにあたって自分が気がついた心構え、気をつけたほうがいいことについて書こうと思います。
一般的な企業では、業務成績を毎期毎期評価されて、その評価に基づいて賞与が増減したり昇給・昇格がなされると思います。ここ10年ほど、目標管理制度を導入する企業が増えて、業務成績は評価シートなんていう1枚の紙切れにいろんなコメントとともに毎期毎期記録されていく訳です。電子化されている企業もあるでしょうけど。
つまり、業務成績の良し悪しは、制度の良し悪しは別にして評価シートというものに記録され、その結果、主として賞与の増減という形で目に見えるわけです。
そして、評価の良い人は普段、上司からたっぷりほめられて生きてきたことと思います。
もう一つ、業務には必ず日程というものがあり、かならず終わらせる期日というものがあります。評価の良い人ほど、期日を守った仕事の仕方をしてきているはずです。
ここに落とし穴があるんです。
サラリーマン経験者は、特に優秀だった人ほど褒められて育ってきていて、ご褒美を頂くことが当たり前のこと、それが業務へのモチベーションを高める材料、目の前の人参だったはずです。そうじゃなかった人は、不幸にも自分が所属した上司から嫌われていたか、その上司が管理職としてふさわしくない人だったんでしょうね。
さて家事についてはどうか、ということになりますが、今まで家の仕事をやってこられた配偶者の方を、家事について褒めてあげたことってどのぐらいありますか?
いつも褒めているって言う方は素晴らしい。
しかし、たとえ共稼ぎだったとしても、家のことを主に奥様やられていたお宅で、奥様の家事のこなし方をみて褒めて上げたりお礼をしてきたりした方って、それほど多くはいらっしゃらないのではないでしょうか。
ここで立場逆転、サラリーマンだった夫が主夫になると、それまで当たり前だった、褒めてもらうこと、ご褒美をもらうこと、これがほとんど無くなると思います。それは、やるのが当たり前ということになるからです。
すると主夫の心のなかに何が起こるか?
最初はこなすのが精一杯、熱中してやっているうちに一日が終わる、という日々が続くと思います。より高品位に、より効率よく家事をするにはどうしたら良いか、そしてどこで買い物をしたらより安く買い物が済ませられるか、どうやったら美味しいご飯ができるかなど、考えることはたくさんありますからね。
ところが、そういう日々の生活にも慣れて余裕が出てくると、自分の家事ってどういうレベルなの?うまいの?下手なの?、そして、どこまでやればいいの?ってな気持ちが湧いてくるんじゃないでしょうか?
さらに、家事には日程なんてないですから、どこまでやればいいの?という気持ちと日程がない、っていうことから、無限に続く原価低減、品質向上運動を自分一人でやらなきゃいけない、っていう気持ちになるかもしれません。
こういう感情を抱かない方は何の問題もなく主夫業を邁進されればよいと思います。だけど、そういう気持ちに陥ってしまった方は、落ち着いて気負わずに淡々と日々の暮らしを続けて、何か工夫するネタを常に探すってことをすればよいのかな、なんて思います。
かく言う私、毎日のようにこれが出来てない、アレが出来てないと自分で思ったり相方から言われたりしている身なので、人にあれこれアドバイスできるような立派な主夫じゃないんですけどね。でも、自分の体験ですから、何かのご参考になればと書いてみました。
今回はいつものお弁当レシピはお休みです。
今日はこのへんで。ありがとうございました。
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